牛群検定の意義と役割


世界初の乳牛の泌乳能力検定は、今から100年前の1895年1月、デンマークのヴァイエン村で始まりました。それは、今世紀に入るとたちまち先進酪農国に広がり、今日ではそれぞれの国の酪農を支える重要な基盤事業となっています。ガット・ウルグアイラウンド農業交渉も合意し、世界貿易機構(WTO)協定の下で、我が国酪農に課せられた最大の課題は、国際競争に耐えうる高品質で安全な生乳生産と生産コストの低減化を図ることです。「牛群検定データは牛からのメッセージ」と言われていますが、そのメッセージを正確に読み取り、正しく分析し、的確な対応を早期に図ることで、酪農経営における経済的損失を未然に防ぐことができ、高品質、低コスト生産といった経営改善の成果がでてきます。 牛群検定は、乳牛改良のために始まり、正確なデータを継続的に生みだすものとして、乳用種雄牛の後代検定、雌牛の能力評価はもちろん、いまや、高位生産をキーワードとして展開される我が国酪農の重要な基盤形成事業としての責任を負わされていると言っても過言ではありません。