遺伝的不良形質(遺伝性疾患)とは
遺伝的不良形質(遺伝性疾患)は、何らかの原因で遺伝子が突然変異を起こし、正常に機能しなくなった変異遺伝子により引き起こされる疾患です。遺伝的不良形質には様々な種類がありますが、致死性の高い遺伝的不良形質などは子牛の損耗につながり、生産性に大きな影響がでます。
発症の仕組み
主な牛の遺伝的不良形質(遺伝性疾患)は、常染色体単純潜性(劣性)遺伝様式です。保因牛同士で交配した場合、25%の確率で発症(疾患)牛が生まれます。
交配様式 父×母 |
産子 | ||
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正常牛 | 保因牛 | 発症(疾患)牛 | |
正常牛×正常牛 | 100% | 0% | 0% |
正常牛×保因牛 | 50% | 50% | 0% |
保因牛×正常牛 | 50% | 50% | 0% |
保因牛×保因牛 | 25% | 50% | 25% |
生年別遺伝的不良形質遺伝子頻度の推移
全国の搾乳牛と肥育牛について、遺伝的不良形質遺伝子頻度を調査しています。この調査では、生年ごとに遺伝的不良形質がどの程度であるか分かります。
パンフレットについて
遺伝的不良形質(遺伝性疾患)についてのパンフレットを配布しております。下記リンクからPDFファイルとして取得できます。