毛根
1. 個体を確認し、採取部位から試料を採取します
ブラシや乾いたタオルなどで付着したゴミや古い毛などを十分に取り除き、採取部をきれいにしてください。ペンチや素手等で引き抜いてください。
注意!
- 汚れた試料や、自然に抜け落ちたような試料では正確な結果を出すのは困難です。
- ペンチ使用の際、一度に引き抜く本数が多すぎると皮膚を損傷する恐れがあります。
必要本数を3、4回に分けて採取してください。
- 遺伝子型検査・親子判定検査
- 採取部位:尾根部
※汚れがひどい場合、耳の内側の毛
本数:約30本
- SNP検査
- 採取部位:尾房部
※困難な場合は尾根部から
本数:約80本
2. 試料の確認
毛の根元に毛根が付いていることを確認してください。引き抜くことで毛根が付着します。
注意!
- 切った毛・ブラシについた毛など、毛根が付いていない毛での検査はできません。必ず引き抜いた毛をお送りください。
3. 送付準備
- 遺伝子型検査・親子判定検査
- 毛根台紙に、毛根が奥になるように抜いた毛を粘着テープに貼る。
※毛根台紙は常に改良しているため、なるべく最新の台紙(ワインレッド色)を使用してください
※テープの粘着部には毛根を乗せないでください
※台紙からはみ出た毛は切り取ってください
- SNP検査
- 毛根部を同じ方向に揃え、採取した毛をセロテープまたはビニールテープで束ねる。毛が長い場合は、毛根部と束ねた部分が袋に入るように切り、長さを調整する。
※1袋=1頭とし、複数頭の試料を入れないでください
※水分を取り除き、チャックをしっかり閉めてください
※冷暗所で保管してください
4. 送付
必要事項を記入し、配達記録が残る方法で家畜改良事業団遺伝検査部あてに送付してください。
送付先〒371-0121 群馬県前橋市金丸町316 |
再送付について
毛根部の状態・量などにより十分な検査結果が得られないと判断した場合、再度毛根の送付をお願いすることがあります
耳片
耳片採取には、専用の耳片採取器材が必要です
※当団から耳片採取器材の配布は行っておりません。
国内販売製品はこちら
- オールフレックスTSU(動物用医薬品取扱業者)
- ワンタッチサンプラー(サージミヤワキ株式会社)
採取方法の詳細版はこちら
採取方法の動画はこちら
1. 個体を確認し、耳の筋肉組織を採取します
牛をしっかり保定し、耳片を採取する耳の両面をペーパータオル等で拭きます。
耳片採取器材を用いて、耳の後ろから刃を当て耳片をすばやく採取します。器材の取り扱いについては、各メーカーの説明書に従って操作してください。
注意!
- 太い血管を避けて採取してください。出血した場合は、圧迫して止血を行ってください。
2. 試料の確認
採取容器(チューブ)内に耳片があることを確認してください。
3. 送付
必要事項をラベルに記入し、配達記録が残る方法で家畜改良事業団遺伝検査部あてに送付してください。
注意!
- 1袋に1頭分の採取容器を入れてください。
- 発送まで室温で保管してください。
送付先〒371-0121 群馬県前橋市金丸町316 |
血液
フリーマーチン判定には、必ず血液が必要です
雌の血液中の雄のDNAを検出することにより血液キメラを確認します
多胎子(双子)の場合は血液は使用できません(フリーマーチン検査以外の検査)
同性でもキメラの可能性がありますので毛根での検査をお願いします。
当団から採血器材の配布は行っておりません。
1. 試料の採取
単子で生まれた個体から、抗凝固剤*入りの全血用採血管を用いて4mlをめどに採血してください。
*抗凝固剤:可能であればEDTAやクエン酸ナトリウムのもの
採血部位はどこでもかまいません。
注意!
- 血清分離剤等が含まれる採血管は使用できません。
- 1mL以下では検査ができませんのでご注意ください。
- 誕生直後に採血した血液でも検査は可能です。
2. 試料の確認・送付準備
試料の識別ができるように、採血管に貼付されたシールに採取した牛の個体識別番号などを記入してください。
3. 送付
必要事項をラベルに記入し、配達記録が残る方法で家畜改良事業団遺伝検査部あてに送付してください。
送付先〒371-0121 群馬県前橋市金丸町316 |
注意!
- 誕生直後に採血した血液でも検査は可能です。試料は冷蔵で保管し、冷蔵での送付をお願いします。(冷凍不可)
冬期の寒冷地では凍結する場合がありますので気を付けてください。
- 試料の劣化を防止するため大型連休直前、年末年始の送付は避けてください。
その他の特殊な試料
精液や肉などでもDNA型や遺伝的不良形質の検査が可能です。
詳しくは、下記までお問い合わせください。
お問い合わせ先〒371-0121 群馬県前橋市金丸町316 |